昨日までスペインのマヨルカ島というところに一か月間歌いに行っておりました。
6っつもの異なるコンサートで歌わせていただくという貴重な経験をさせていただきましたが、かなり余裕がなく、ブログの更新がしばらく出来ませんでした。
その件についてはまた後日(間をあけず)書くとして、とりあえず夏のミュンヘンでのオペラの新聞批評を載せたいと思います。

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この南ドイツ新聞というのはかなりの大新聞なんです。

ソリストの中でもとくに良かった2人のひとりとしてあげていただき
"Iguchis Mimik und Stimme sind mitreißend"
イグチの表情と声は心を奪うものだ

と書かれています。


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さて、もう一週間前のことになりますが、

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Straubingというドイツ・バイエルン地方の町でモーツァルトのレクイエムのソロを歌ってきました。
痛恨のミスでプログラム冊子やチラシをもらいもせず撮影もしなかったので証拠がありませんが、嘘ではありません。

シュトラウビングの町は狭い旧市街にかわいい塔や建物が集中していて、ドイツのほかの町に比べてもかなり強めのディズニーランド感が漂っている美しい町です。

合唱団とオーケストラがアマチュアながら非常にレベルが高く、驚愕させられました。
聞けばこの2団体は、今をときめく歌曲伴奏者ゲロルト・フーバーのお父さん、ゲロルト・フーバーさんが設立し最近まで指揮しておられたそうです。(お父さんと子どもが同じ名前なんです。すみません。)
子ゲロルト・フーバーと彼の相棒である大スター、バリトンのクリスティアン・ゲルハーへルは共にこの町の出身です。
オーケストラでヴァイオリンを弾いていた父ゲロルト・フーバーさんと知り合うことが出来嬉しくなりました。

モツレク(モーツァルトのレクイエムのことを略して呼びます)のソロはとても久しぶりで、ドイツで歌わせていただくのは初めてです。
自分の成長を感じる本番になりました。

予告したミュンヘンの出演オペラの新聞批評はまた後日改めて載せようと思います。
またまたものすごく久しぶりの更新になってしまいました。
家族に怒られました。すみません。
しばらく見ていない間にブログの記事にたくさんの拍手をいただいていて感激しました。
ありがとうございます!

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五月の東京でのマタイ受難曲ではすみだトリフォニーという素晴らしいホールで合唱団、共演者の高いレベルに支えられ素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
いつもなら打ち上げには必ず参加するのですが、今回はどうしてもその日の夜の飛行機でドイツに帰らなければならず泣く泣くホールを後にしました。演奏会の後に共演の方々とお酒を飲むのが一番の楽しみなんですが。本当に悲しかったです。

ドイツに着いたその日からオペラの稽古へ。
ミュンヘンにあるPasinger Fabrikという名前の室内歌劇場でRossiniのLa cenerentolaというオペラのDandiniという役を歌いました。
La Cenerentolaというのはシンデレラのことです。
オーディションがあったのが昨年の11月で、結果が来たのが1月、4月末から約2か月の稽古を経て6月から8月にかけて本番というスケジュール。
ドイツで初めてしっかり仕事として一本オペラを歌うことになったので、オーディションの結果をいただいた時は本当に興奮しました。

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僕の役は王子様の執事なのですが、王子様の振りをして嫁候補たちの本性を探るミッションを受けるので、出番が多く音楽的にもコロラトゥーラ(メリスマ。母音で細かい音符を延々と歌う)が多彩で非常に大変な役です。そのため事前にかなりしっかり準備をして初稽古に臨みました。その甲斐あってか満足のいくパフォーマンスが出来、いろいろな方面から好評をいただきました。僕がミュンヘンに住居が無いことなどもあり、オーディションに応募するか迷ったのですが、決断して本当によかったです。歌手として、やっぱり何でもとりあえず挑戦してみる姿勢が大事ですね。

それではここで公演の様子を写真でお伝えします。
Foto: StefanWeberPhotoArt

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演出家、共演の歌手、指揮、オーケストラ、制作、どの方も本当に親切、プロフェッショナルで、ストレスのない職場だったことも幸せなことでした。普通は何かストレスになることがあるものですから。

6月から8月の間に計22公演を無事、大成功のうちに終えることができました。
新聞の批評でも個人的にお褒めの言葉をいただいたので、次回の記事ではその批評を投稿したいと思います。




ご無沙汰しております。
今10日間だけ日本に帰ってきています。

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日曜日に宗研合唱団のマタイ受難曲でバスソロを歌わせていただきます。
声楽を初めて間もないころ、岡谷の吉江忠男先生が指揮をしつつソロを歌われた演奏会を聴いたのがまだ高校生の時で14、5年前になります。特に先生の歌った中で印象深かったMache dich, mein Herze, reinのアリアを今回歌わせていただくこともあり、あの頃の初めての本格的宗教曲体験の厳粛な気持ちを思い出します。
まあ当時はまだマタイ慣れしていなかったので後半ちょっと寝てしまいましたが(´・_・`) 今はマタイを聴いたらアドレナリン出まくりで寝るのは不可能なので、そんな意味でも自分の成長?に驚かされます。

今回マタイを歌うにあたり、先日ヴュルツブルクの歌劇場でミュージカル「ジーザスクライスト・スーパースター」を見たことになんとなく影響を受けているかもしれません。
というのも、このミュージカルでは裏切り者ユダが非常に重要な役どころなんですね。今回のマタイでは大祭司役に加え、4つあるユダのセリフを担当します。少ないセリフですけど、あのミュージカルのユダのことを考えるといままで以上に一言一言の重みを感じずにはいられないですね。

あ、そうそう。ドイツ人に、「5月に日本でマタイを歌うんだ」といったらかなり不審がられました。キリスト教圏では受難曲はイースター前の季節もので、季節はずれの演奏会が無いとは言いませんが、わざわざイースターが終わってすぐのタイミングで受難曲を演奏するのがとても変な感じがするようです。
時期のことだけに限らず、日本で、そして非キリスト教圏の人間が歌うマタイというのは無意識のうちに新たな切り口を提示することが出来るわけで、その点でも演奏する意義がますます大きいと思います。

本当はもっとゆっくり日本で過ごして色んな人に会いたかったのですが、ミュンヘンでオペラの稽古がありギリギリの帰国、そして演奏会後即その夜の飛行機でドイツに発つという強硬スケジュールになってしまいました。
と、こう書くと多忙な売れっ子みたいですが実際にはそうでもありません。

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遅ればせながら昨年末のコンサートのご報告。
12月30日にローゼンハイム近郊の町で行われたコンサートです。
地元のアマチュアの方たちが集まっての教会年越しコンサートの特別ゲストという形でしたが、僕のソロコンサートででもあるような素敵なチラシを作ってくださり、とっても嬉しくなりました。
せっかくなので一枚持ち帰ってきて自分の部屋に飾ってあります。
これで声楽レッスンに来た生徒に僕の演奏家としての優秀さをアピール出来る…!

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あまり大きくありませんがとても美しい教会でした。
やっぱり教会で歌うのは、音響も雰囲気も演奏家を大きく助けてくれるので最高に気持ちがいいです。
こういうコンサートだとお客さんもとても温かく聴いてくれますしね。

これから今年の秋の音楽祭の打ち合わせでスペインのマヨルカ島に飛びます。
たくさんの新しい出会いがありそうでとてもワクワクしています。

遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。