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個人としての歌の仕事は、1月に予定されていた現代歌曲のラジオ用の録音がコロナで延期となり、まだしばらく我慢しなくてはならないようです。
そんなわけでちょっと昔の録音を引っ張り出してYoutubeにアップしました。



山田耕筰の「粉屋念仏」という歌曲で、祭りの夜を歌ったコミカルかつカッコイイお気に入りの曲です。
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前回の更新からいつのまにか三か月が経過してしまいました。
とにかくコロナ、コロナで大変な三か月間でした。

ドイツでは11月の頭ぐらいから Lockdown light が始まり、演奏会は禁止になりました。
そのため、マネージメントしているドレスデン室内合唱団も11月の演奏会を急遽キャンセルせざるを得ませんでした。

そんな状況でしたが、12月以降に予定されていた合唱団の演奏活動については、政府の方針に忠実に従いながら演奏を実現するためのなんらかの代替案をを探るというのが我々合唱団事務局の方針でした。感染対策が重要なのは言うまでもありませんが、対策がある程度可能な状況においては、聴衆、公的あるいは私的な支援者、そして音楽家や裏方に対する様々な社会的責任というものがあるので。

12月はそんなわけで予定されていたクリスマス演奏会をストリーミングコンサートとして実施することに決まりました。

ストリーミングコンサートのリハーサルでは、一日おきに全参加者の抗体検査、演奏者同士の間隔の徹底、二酸化炭素濃度測定器を用いての定期的な換気などを導入しました。これらの措置の現場責任者が私だったので、対策立案期間を含め大変胃が痛い日々でした。

が、残念ながら収録日の前日に合唱団の一人が熱を出し、即日行われたその人のPCR検査の結果はコロナ陽性。
残念ながらプロジェクトはその時点で中止となり、全関係者が濃厚接触者として14日間の自宅待機に突入しました。

幸いなことに、プロジェクトの参加者の中で更なるコロナ陽性者は現れず。我々の厳しい感染対策が実を結んだ形なので、複雑な喜びがありました。しっかりと対策すれば合唱は感染拡大を避けながら実現可能ということです。
まあ、今回のように関係者の内の一人でも外で感染してしまえばそれでプロジェクトが終わってしまうということを考えると、そのリスクを敢えて冒すことに経営上の妥当性があるか難しいところですが…。

日本ではどうか知りませんが、ドイツでは濃厚接触者としての自宅待機でも働ける体調ならリモートで働く義務があるので、14日間の自宅待機もまあそれほど暇ではなく、比較的速やかに終わった印象です。
突然の自宅待機で食料品の備蓄がなかったので近所のあらゆる食料品宅配サービスを利用し尽くしました。

ちょうど予定されていた収録日の翌々日から、ドイツは本格的なロックダウンに突入しています。本来ならクリスマスムードが華やかな12月ですが、町から人通りは消え、寂しい光景が広がっています。

ドイツ人の友達と電話やメールでやりとりする最後の締めの言葉は大抵、「とにかく健康でいようね」ということです。これは単純にコロナにかからないこともそうですが、気持ちが落ち込まないようにしよう、ということも含んでいます。

今は年末休暇中なので、ネットフリックスと読書と語学三昧で楽しい日々を過ごしています。肉体的にも精神的にも健康そのものです。



9月はドレスデン室内合唱団の演奏会が立て込んでいました。
元から予定されていた演奏会に加え、3月4月に開催出来なかった演奏会が、当時行政が「8月末まで大規模イベント中止」とアナウンスしたために主に9月以降に延期された影響があります。
ドイツ北西の町コースフェルト、ドレスデン近くのエルツ山地の町、そしてポーランドのヴレツワフと、一週間の間に多くの地域を飛び回って演奏会の成功を陰から支えていました。
コースフェルトではベルギーの、ポーランドでは当然ポーランドのオーケストラと英語でやり取りする必要があり、最近は僕の拙い英語も少しは改善されてきた感じがあります。

さて、近頃は裏方仕事についての報告が多かったので、たまには自分の歌のことを書きたいと思い、少し昔にヴュルツブルクで日本歌曲を歌ったときの動画をアップしました。


信時潔の鴉(からす)という歌曲で、冬の氷が張った田んぼを歩くカラスの様子を狂言風に表現したユニークな一曲です。
続きです。

ところで僕が宿をとったWehlenという町ですが、携帯がインターネットに接続出来ない地域、かつ宿にもW-LANが無く、最初は絶望しました。ネットが無い環境も慣れればいいものですが、旅の情報収集が出来ないのは困りますよねえ…。

そんなわけで幸運なことに持参していたトレッキングマップに頼り切りになりながら2駅先のKönigsteinへ。
こちらにはヨーロッパ最大級の山上砦があります。

Königstein Elbe
砦からみたエルベ川

Königstein 1
砦の入り口

この日は続けてAffenstein(猿岩)というのを見に行きました。

Kirnitzschtalbahn.jpg
保養地Bad Schandauからは、古くて可愛らしい、山の中を走る路面電車がトレッキングコースの出発地点まで出ています。

Affenstein.jpg
これが猿岩。

Nasser Grundという谷を抜けてまた別の路面電車の駅に辿り着くコースです。
Nasser Grund
Nasser Grundにあった岩

Königsteinのコースで約3時間半、猿岩のコースで約2時間。疲れすぎない丁度いい行程でした。



別の日には少しだけチェコに戻り、Edmundsklammという美しい渓谷とPrebischtorという奇岩を見に行きました。

Edmundsklamm.jpg
トレッキングというより散策。景色のいい渓谷を30分ほど歩くと、

Edmundsklamm Boot
渡し守りが操るボートに乗って川をさかのぼることが出来ます。

ここまでは快適だったのですが、ボートを降りてからPrebischtorに辿り着くまでの約3時間は日差しがきつくて途中でバスに乗って帰ろうかと思いました。でも諦めなくてよかった!Prebischtorは苦労しても見る価値のある絶景でした。

Prebischtor.jpg
Torというのは門のことです。巨大な岩が自然のいたずらで大きなアーチを築いています。
その横にいかにもチェコ風な山荘が岩肌に沿って作られているのも美しかったです。

とまあ僕の夏休みの旅行はこんな感じでした。

ドイツではやはり国外へのバカンスは今年は控えるという人が多く、エルベ砂岩山地も外国人観光客が少なかった分例年になくドイツ人で賑わっていたようです。とはいえ海沿いや湖沿いの国内観光地よりはだいぶ空いていたのではないかと思います。そういった観光地では人が多すぎて、砂浜の入場制限や湖の一時遊泳禁止などの措置が取られたことがニュースになっていました。その意味でもこの旅行先は本当にいい選択でした。

エルベ砂岩山地、ドレスデンにお越しの方は是非。

今日まで18日間の夏季休暇をとっていました。いわゆるバカンスです。
明日からまた仕事を始めなければいけないので、現実逃避にブログを書いています。

長期休暇とはいえ、コロナのことを考えて飛行機を使っての国外旅行は控えました。イタリアやスペインなどの周辺国が突然警戒地域に指定されたら旅行キャンセルや帰宅難民化、帰ってきてから強制自宅待機になってしまうなどの恐れがあったので。
その代わりに、今住んでいるドレスデンから電車で約一時間ちょっとの国境近くのチェコの町ジェチーンにプチ外国旅行と、その後は少しだけドイツ側に戻ってザクセンの名所、エルベ砂岩山地でのトレッキングを計画しました。

最初の目的地ジェチーンでは、雑然とした街並みなど観光地として優秀とはいえない部分もありましたが、逆にそれがドイツから出たという異国感があってよかったです。エルベ川に沿って両側に岩山がそびえ立っていて、そこに登っての景色が楽しめました。
写真は岩山から見た対岸のお城。
Decin.jpg
この撮影地点の岩山の上には森の中になかなか大きな動物園もあり、安い入場料のわりに(たしか500円ぐらい)様々な動物を至近距離で見ることが出来、大満足でした。



別の日にはチェコの電車に乗り、ジェチーン近くの温泉保養地テプリツェのベートーヴェンスパという温泉を利用しました。この温泉施設にはベートヴェンがしばらく滞在したそうです。温泉といってもヨーロッパの温泉は大体温水プールで日本人的には少し残念な気持ちになるものなんですけどね。

Teplice.jpg
温泉街の写真。

そしてドイツに戻り、いよいよエルベ砂岩山地へ。
ヴェーレン(Wehlen)という町に宿をとりました。
Fähre
この地域のエルベ川沿いの町ではほぼ例外なく、鉄道の駅から町の中心に行くのに渡し船に乗って川を渡る必要があるのですが、それが非日常観を高めてくれます。写真は渡し船から撮ったものです。
Wehlenの近くにはRauensteinという岩山や
Rauenstein Weg
Rauensteinの上の道

Rauenstein.jpg
Rauensteinからの眺め

非常に有名な観光地のバスタイ(Bastei)という岩山にかかった橋があります。
Bastei.jpg

写真を見ると、大自然の中の急峻な岩山、険しい道のり、というのを想像すると思うのですが、このエルベ砂岩山地では高低差がせいぜい100-150mぐらいの登り降りしか必要なく、町から名所を経て町に戻るのにも2~3時間しかかからないことが多いので、自分の体力に合わせて無理なくトレッキング出来るのが魅力です。

いつの日か旅行記②に続きます。