なんとか一月中に更新することが出来ました(汗)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年末大晦日から一月の中旬にかけては、Sorbisches National-Ensemble という北ドイツのプロオーケストラとのオペレッタガラコンサートツアーで各地を巡っていました。

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ザクセン地方のBautzenという美しい町に本拠地を置くこのオーケストラは自前のバレー団も抱えており、今回のツアーではバレー団との共演にときめかされました。

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六つの町で七つのコンサートがあり、共演者の皆さんと貸し切りバスで移動してのホテル暮らしの日々はワクワクに満ちていました。

なによりも元旦に公演したErfurtのKaisersaalの美しさは格別でした。
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共演者のソプラノ、ユリア・エヴァートさんが美しさ、音楽、人柄と三拍子備えた方で、一緒に演奏出来ただけで勉強になることが多かったです。
また、オランダ人指揮者のヨゼフ・スイレンさんも歌手にしっかりと支えてくれる素晴らしい指揮で、安心して7公演を終えることができました。

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小さな町での演奏会ではお客様の生の反応を楽しみながらの演奏が快感でした。とくに演技で笑いをとれた時の喜びはひとしおでした。


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先週の日曜日はシュトゥットガルトのBotnangという場所でハイドンのミサ曲のソロを歌わせていただきました。
ドイツではクリスマス前になると毎週末コンサートがあり、華やかな曲を聴きながら、「あと何週でクリスマスだ」と期待を高めていきます。今回のコンサートもその一環ですね。

僕に声をかけてくれたのは指揮をした大平健介さん。彼とは今まで、ドイツでも日本でも数えきれないぐらいの演奏会を一緒にやってきました。その流れが途切れず、こうしてまた共演できたことに本当に感謝です。何十年後かにもまだ二人でこうして演奏出来ているといいなと思っています。

ソプラノソロを歌ったのは芸大の同級生だった谷垣千沙さん。
彼女はなんと僕が地元伊那市で演奏会をした時、共演をお願いしたことがあり、やはり何度も一緒に歌ってきた、戦友の一人です。

そんな彼らとこうしてドイツでまた音楽出来た奇跡を本当に嬉しく思います。
二人の成長に大きな刺激をうけた演奏会でした。

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先週日曜のベルリン・フィルハーモニーでのコンサートは夢のような時間でした。

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このホールでは、演奏が聴衆に非常にクリアーに接近して聴こえるのですが、その直接さとやわらかな残響がちょうどよく作用して、自然な心地よい響きが楽しめます。演奏者としても、共演者の音、自分の音が必要十分にきこえるのでストレスがまったくありません。

すごい量のロシア語のテキストに数か月間おびえて過ごしていましたが、ひとつひとつの言葉の響きと向き合ったなかなか良い演奏になったのではないかと思っています。

『死の歌と踊り』は四つの死の形を、ときに不安と平安の交錯として、または官能的に、あるいは勇壮、コミカルにと非常に多彩に描いた傑作なのですが、今回初めて全四曲を勉強して、その素晴らしさに病みつきになりました。
一曲一曲も良いのですが、四曲をひとまとまりに、そしてオーケストラで演奏すると表現の可能性の大きさに圧倒されます。
またこの曲をいつかオーケストラ伴奏で歌ってみたいです。


月曜にはヴュルツブルクに戻ってきましたが、ホッとしたのもつかの間、水曜日にはオーディションを受けにミュンヘンへ。
ある指揮者に声を聴いてもらう、という感じのゆるいオーディションだったので直接何かの仕事につながるかはまだわからないのですが、その方がバイエルン国立歌劇場で働いている関係で、あこがれの国立歌劇場内の一室で歌うことが出来、なんとなく嬉しい時間でした。残念ながら歌劇場とは全く関係ないオーディションでしたが。これが何かにつながることを願っています。
今週の日曜日には大きなコンサートが待っています。

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https://www.berliner-philharmoniker.de/konzerte/kalender/details/51352/

なんと、あのベルリン・フィルハーモニーの室内楽ホールでソロを歌わせていただけることになりました。
よくテレビでも見かけたことがあるあのホールで歌う機会が自分に訪れるとは、人生何があるかわかりませんね。
夢のようです。

Berlin Ärzte-Orchesterというアマチュアオーケストラの演奏会で、ムソルグスキーの「死の歌と踊り」という歌曲集のオーケストラ伴奏版を歌います。指揮はベルリン・ドイツ・オペラで長年にわたって公演を支え続けておられるケヴィン・マカッチェンです。ロシアのテキストの量に苦しみ、何か月も前から読み込みを重ねてきました。明後日ついに苦労が報われます。

きっと素晴らしい響きなんだろうなあと、日々想像をたくましくしています。

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先週日曜日にはローゼンハイムという町でモーツァルトのレクイエムのソロの本番がありました。
一週間ほど前からひどい風邪をひいてしまい、水曜日の時点でまったく声が出ない危機に陥りました。
土曜日朝のリハーサルに向けて、耳鼻科にかかったり蒸気吸引療法(ドイツでは耳鼻科でオフィシャルにすすめられます。熱湯+お茶や塩を用意し、蒸気を吸い込むんです)に頼ったりといろいろやったのですが、なかなかよくならず。
人生初の病気による演奏会キャンセルを覚悟しました。
結果的には金曜夜ぐらいから症状が改善し、声はとりあえず出るようになりました。
本番はなんとか乗り切りましたが、万全の状態で演奏に臨めなかったのは、ただただ悔しく恥ずかしいことです。

人間なので一年365日健康でいることは不可能です。歌手の務めはいかにその事実と向き合い、深刻な事態を回避するか、ということでしょう。その意味で、もっと出来ることがあったのではないか。この二週間を振り返り、反省点を心に刻んでいます。

今週の日曜日にはベルリンのベルリン・フィルハーモニーでコンサートがあり、ただ今ベルリンに向かう電車の中です。
昨日あたりからやっと身体と声の調子が戻ってきました。このまま体調を整えて日曜日を迎えることができるよう、最善を尽くします。