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異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
(1954/09)
カミュ

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人にすすめられて読了。
主人公ムルソーの人物造形が最高です。

ムルソーはそこに確かにあるもの以外に意味を見出さないってことなのでしょうか。
愛も、感情も、神も無意味。
それでも世界の姿にいつも感動している。
そんな生き方がものすごくかっこよく見える。

特に死刑へと向かう後半はムルソーの内面描写が圧巻でした。
これを題材に連作歌曲が出来る(笑)

今まで読んでなかったのがもったいなく恥ずかしいです。
すすめてくれた人に感謝。
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ウルフの「新しい太陽の書」四部作をついに読み終えました!

拷問者の影(新装版 新しい太陽の書1) (ハヤカワ文庫SF)拷問者の影(新装版 新しい太陽の書1) (ハヤカワ文庫SF)
(2008/04/23)
ジーン・ウルフ

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長かった…本当に長かった。
忙しかったのもありますが、四冊読み終えるのに一月以上かかってしまった。
それは何と言っても内容の難解さのせいです。
意味のわからない文章、場面、会話、単語、語り手セヴェリアンの意思によって割愛される描写、なにもかもが謎に包まれていて、読み進めるのがかなり大変だった。
なのに面白い。確かに面白い。不思議な小説でした。

SFとファンタジーの全ての要素が詰まっている感じで、世界観が非常に面白いです。
遠い未来の地球で、未来人と宇宙人と高次宇宙人と過去から蘇った遺物と、中世ファンタジーを地でいく人々と、魔法とテクノロジーと宗教的奇跡とがごっちゃになって、ある瞬間に過去と未来と現在が同時に存在したり(たぶん)するんですから…。書いてて意味が分からなくなってきました(笑)

各巻末の訳者あとがきや解説が「すべての描写に意味があることが最後まで読むとわかる」と言っていたのでその言葉に支えられて最後までたどり着きました。
で、結局意味があることはわかったのですが、その意味を全て読み取ることは出来なかった。
きっと何度も読み返すごとに色んな発見があるんだろうなあ…。
いつか死ぬほど暇になったら読み返したいと思います。


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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流行っているようなので読んでみました。
あまり好きになれなかった…。
話の筋はとても面白かったんですが書き方が僕には合わなかったみたいです。
なんとなく文章に奇をてらったようなところがある気がして駄目でした。
でも慣れの問題かもしれない!
続きのジェネラルルージュの凱旋もチャレンジしてみたいです。
天使の爪〈上〉 (角川文庫)天使の爪〈上〉 (角川文庫)
(2007/07)
大沢 在昌

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読みだしたらもう止まりませんでした。
筋は面白くて続きが気になるし、アクションシーンの興奮度も鼻血出そうになるぐらいだし、もうたまりません。

主人公2人が甘えいっさい無しの行動をとるのが大好きです。
悪役もすごい存在感。

あまりにも面白かったので、確か浪人中に読んだ
新宿鮫 (光文社文庫)新宿鮫 (光文社文庫)
(1997/08)
大沢 在昌

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を読み返してみました。
相変わらず面白かったけど、意外と鮫島を魅力的だと思えなくなっている自分に驚きました。
シリーズの続きがかなり出ているようなので、そのうち追いつきたいです。
続いてこちら

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
(2003/06)
小川 一水

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第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
(2003/08)
小川 一水

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月に結婚式場を立てる話なので、結婚式の仕事をしてる僕としては読んでいて何となく嬉しくなってしまう部分がありました。まあ結婚式場の建築がメインの話なので自分の仕事が関わる個所は皆無でしたが。

確かに、月旅行のお金も結婚式のためなら出す人がいそうで、まずその納得のいく設定にうならされました。
現在の技術力から出発して一つ一つ課題をクリアしていく様が、本当に実現できそうな気分にさせてくれてテンションあがります。ラストはスケール大きく未来への希望を膨らませて終わるのも素晴らしい。
ヒロインもすごく魅力的でいうことなしでした。

小川一水は
天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
(2009/01/24)
小川 一水

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を読んで以来ファンです。