2010年01月09日 (土)
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NHKの芸術劇場で放送していた劇団四季の『ひかりごけ』、面白かったですね。
僕としては『ひかりごけ』といえば團伊玖磨のオペラ『ひかりごけ』しか思い浮かびません。
しかし実はもともと戯曲だった『ひかりごけ』をオペラ化するよう團伊玖磨に勧めたのは、舞台初演時演出を担当した浅利慶太だったらしいです。
その事を考えると今回の映像はオペラ『ひかりごけ』の成立に無関係ではないわけで、かなり興味深く見させていただきました。リアリティより抽象化に比重を置いた演出でしたね。これはありだと思いました。
『ひかりごけ』は簡単に言うと、
難破船の乗組員が冬の洞窟で仲間の肉を食らいながら生き延び救助を待つ前半と、ただ一人生き残った船長が人肉を食べたことで裁判にかけられる後半からなる物語。
オペラは登場人物が全員男声で、無調の音楽が人肉食いの極限状態とその後の裁判の緊迫感にベストマッチな大傑作です。
死ぬまでに一度やってみたいオペラの一つ。
今日の舞台中継を見てその夢がいっそう膨らみました。
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