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今日は旧奏楽堂にてドイツリートの木曜コンサートがありました。
20人ほどの芸大大学院生が2時間半もの間様々なドイツリートを歌うコテコテのコンサート。
僕はシューベルトの「辻音楽師」とマーラーの「起床合図」を歌いました。

「辻音楽師」は歌曲集「冬の旅」の最後の曲で、絶望的な放浪を続けてきた若者が最後に希望を見いだすのか、死ぬのか、はたまた気が狂うのかが問われる重要な曲。
そして「起床合図」は、軍隊の鼓手の男が恋人に見守られながら出陣し、敵にやられて死んでもなお太鼓を叩き続け、その音に死んだ仲間も目覚めて一緒に街まで帰ってくるが、夜が明けると彼らは恋人の家の前で骸骨の像になっていた、という話が臨場感たっぷりに歌われる劇的な曲です。

どちらも内容を歌にのせるのが非常に楽しい曲でした。
やはりドイツリートはいい。

今日はリハーサルから本番に向けての演奏の修正も上手くいってよかったです。
あとは劇的な部分で声のフォームが崩れないようもっと工夫したいと思います。

写真は2曲ともピアノを弾いてくれた大学院生の上田智子さんです。
2時間半のプログラムをたった2人のピアニストが分けあって弾いていたので相当大変だったと思います。
お疲れ様でした。

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