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今日は青柳晋先生のピアノリサイタルを聴きにいってきました。
「リストのいる部屋」と題されたコンサート。前半はシューマン、後半はリストの珍しい作品が演奏されました。
特に面白かったのが最後に演奏された≪ドン・ジョヴァンニの回想≫
モーツァルトの≪ドン・ジョヴァンニ≫から名旋律を取り出してリストが編曲した作品です。
この作品が書かれたのは1841年なんですが、僕が今度修士演奏会で演奏するリストの≪歌の本�≫という作品が書かれたのがちょうど1842~1844年のことなんです。同じ手紙に二つの作品の名前がともに登場することもあったりして、ずっと聴いてみたいと思っていました。
≪歌の本�≫でも感じていたことですが、この頃のリストの作品はこれでもかというぐらいテクニックを誇示してくるんですね(笑)
曲の終わりに出てくる<シャンパンの歌>の編曲では、あまりに音が多く動きが激しいため腕が残像で増えて見えました。
映画≪海の上のピアニスト≫にそういうシーンありますよね。まさにあれです。映画と同じく、弦にタバコ押し付けたら火がつきそうでした。
こういう大騒ぎが単なるサーカスに終わらずそれなりに表現上の必然性を感じさせるところがさすがリストです。
青柳先生の演奏は本当に素晴らしかったです。
修士演奏会に向けて非常に勉強になりました。

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