fc2ブログ
ちょっと油断したら二ヶ月も経っていた…。

2月と3月はドレスデン室内合唱団の録音プロジェクトが立て込んでいてとても忙しい日々を過ごしていました。
ドイツでのコロナ事情は一進一退という感じで、誰も一ヶ月先、二週間先の状況が読めない状態が続いています。
そんな中でのプロジェクトということで、ドレスデン室内合唱団ではおそらくドイツで最も厳しいレベルの感染対策を策定することになりました。
おおざっぱに言うと
1.全てのリハーサルの前に全参加者が抗原検査を受ける。
2.リハーサルは30分ごとに15分の休憩をはさみ、休憩中はリハーサル室を空にして換気。
3.歌手間の距離はリハーサル期間中3メートル、本番と本番前日のみ2メートル。
やってみてわかったのですが(やる前から薄々わかってはいましたが)これらは本当にとんでもなく時間と労力、そして忍耐が要求されるルールでした。

コロナ抗原検査は私が担当しました。
IMG-20210317-WA0000.jpg

抗原検査の検査士の資格を得るために、ドイツ赤十字で8時間のファーストエイド講座と1時間半抗原検査士講座を受講。
これは結構楽しかったです。色んな職種の人と出会えるし、最新のファーストエイド情報は昔日本で覚えたものと結構変わっていて新鮮でした。他にもドイツのいわゆる119番の番号等、意外と知らなかったことを遂に覚えました。ヨーロッパでは消防、救急の番号は112番だそうです。

抗原検査の講座では消毒や保護着の着脱法、そして検体の取り方の練習、法的根拠などを学びました。
参加者同士ペアになってお互いの鼻の奥深くに綿棒を突っ込んで練習しました。

3つのプロジェクトを通して何より大変だったのがこの抗原検査です。
合計200回ぐらいの抗原検査を実施したと思います。
陰性の結果が出るまでの不安感ときたら…。陽性が出たら被検査者にとってもプロジェクトにとっても一大事ですし、本当は感染していない、いわゆる偽陽性が結構な確率で発生するので、ちょっとしたロッシアンルーレット状態です。

ただ、色々な人が「トオルの検体取りは上手い」といってくれたのが救いでした。
そして鼻腔の形がこれほど人によって違うこと、そして自分の鼻腔であっても日によって狭さが大きく異なることなど、様々な気づきがありました。

そんな数々の障害を乗り越え、3月26日にバンベルク交響楽団とバッハのカンタータ27番とモーツァルトのレクイエムを収録。
IMG_20210324_150725.jpg
いつまで公開されているかわかりませんがこちらの演奏会の映像はこのリンクで観れます。
https://www.tvo.de/mediathek/video/kulturplatz-bamberger-symphoniker-mit-gastdirigent-giovanni-antonini/

そして3月31日にシュッツのマタイ受難曲をDeutschlandfunk Kulturというラジオ局のために録音。
https://www.deutschlandfunkkultur.de/dresdner-kammerchor-mit-der-matthaeuspassion-von-heinrich.1091.de.html?dram:article_id=494939
(4月末まで再生可。オレンジ色のHörenを押すと再生されます)

4月4日には続いてシュッツの「イエス・キリストの復活の物語」(超名曲です!)とバッハのカンタータ4番を録画録音しました。
IMG_20210404_131049.jpg
この映像はドイツ時間の明日夜20時からYoutube上で公開されます。
https://www.youtube.com/channel/UCQHCnoMzQ2tek5Wcq0l-iPA

どの演奏会も制作として関わっているだけで歌ってはいないので、そろそろ自分が歌う機会も恋しくなってきていますが、5月に出演する予定だった音楽祭もつい昨日延期が決定してしまいました。
とりあえず今はめげずに毎日の練習に打ち込みます。

スポンサーサイト