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久しぶりの投稿。

最近ドイツのコロナ感染状況が大変なことになっています。
そんな中ドレスデン室内合唱団は11月に3つのプロジェクトを予定していたので、右往左往する日々になりました。

ドイツでも特にドレスデンがあるザクセン州では11月に入ってから10万人あたり7日間の新規感染者数が300を超え、現在では700から900の間をさまよっている高止まりの状態です。この指数ですが、感染者数がかなり多かった8月の東京でも200-250ぐらいだったので(例えば8月19日で236)、そう考えるとかなり高い数値だということがわかるかと思います。当然、ただ感染者数が多いだけでなく病床使用率も合わせて上昇し、それに連動して11月頭にはザクセン州のコロナ対策が強化されることに。ドレスデン室内合唱団は11月9日に34人もの歌手とコントラバス、オルガンを加えた大編成の演奏会を予定していたので、急遽対応に追われることになりました。
特に大きな変更が、いわゆる2Gルールの導入でした。これはGeimpft(ワクチン接種済み) Genesen(コロナから回復済み)な人だけが演奏会の会場に入ることが出来るというもの。当然これは観客にも演奏者にも適応されます。演奏会数日前の段階で演奏会の開催が危ぶまれる事態に陥ったのですが、ザクセン州政府の方々に連絡して詳しい規則の例外などを確認し、なんとかことなきをえました。
こちらの演奏会は毎年11月9日に行われるもので、1938年のこの日にドイツ全土で起こったユダヤ人襲撃事件を反省するために企画されています。11月9日はベルリンの壁崩壊の日でもあり、ドイツ人にとっては大変複雑な意味を持つ日付けです。ベルリンの壁崩壊という喜ばしい出来事は本来なら毎年この日にお祝いされてもいいのですが、この日が祝いの日となりえないのは、そんな歴史的背景があるからなのだと思います。

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最近はドイツでも演奏者間のソーシャルディスタンスは段階的に縮小される流れでしたが、このプロジェクトでは注意深く守られています。そういったルールを含め、医師や理事会と相談して抗原検査やPCR検査の実施規則を定めるのにまた多くのエネルギーが費やされました。正直こんな複雑なことを非母国語話者がやっているのは我ながら頑張ってるなあと常々思います。

この演奏会の一週間後にはドレスデン音大の合唱指揮科の授業でドレスデン室内合唱団が学生の指揮を受けて歌うという小さなプロジェクトがあり、私も合唱団の一員として一緒に歌いました。教授のハンス・クリストフ・ラーデマンの指揮法のアドバイスは実に的確で、学生たちがわずかな時間の間に成長していく様を楽しみながら歌いました。指揮の勉強にもなってしまう大変有意義な時間でした。

そして今、本来ならこの週末は23日火曜日に予定していた演奏会のリハーサルのため仕事だったのですが…。この演奏会は残念ながら中止とせざるを得ませんでした。
ザクセン州のあまりに深刻な感染状況を受け、州政府が急遽部分的なロックダウンを決定したためです。22日月曜日からあらゆるイベントは禁止。そして文化関係の施設なども図書館を除いて全て閉鎖されることに。
この知らせを受けた一昨日の金曜夜には合唱団はちょうど火曜日のためのリハーサル中で、なんとも不思議な困惑と諦めに満ちた雰囲気になりました。
ただ、実際に危険がすぐそこにあるということを皆ひしひしと感じていますし、直前に演奏会が中止になるのももはや何回も経験していることなので、大きな混乱はありませんでした。

今はとにかくこのロックダウンが効果を発揮して、感染状況が落ち着くことを祈るばかりです。
ロックダウンは12月中旬までということになっているので、12月末に予定されているドレスデン室内合唱団の演奏会は開催されるつもりで準備していきます。どうなることやら。
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