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気が付けば年の暮れですね。
11月12月は僕も演奏会、オーディション、合唱指揮や合唱団のボイトレに加えてヴュルツブルクからドレスデンへの引っ越しと忙しい日々を過ごしていました。

そんな中でも大きかった出来事が11月10日にヴュルツブルクでモーツァルトのレクイエムのバスソロを歌ったこと。そして「新しい歌曲」音楽祭という現代歌曲に特化した音楽祭に出演したことです。

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こちらはこれまでにも度々ソロを歌わせていただいてきたオラトリエンコア・ヴュルツブルクの演奏会でした。
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よく知られた曲だったこともあり、教会はチケットが売り切れる超満員になりました。
我々はモーツァルトの死後、未完成だったレクイエムを補完して演奏しているわけですが、今回はよく知られたズュースマイヤーによる補筆版ではなく、現代の研究者、レヴィンによる補筆版を採用してのコンサートでした。
この版で最も大きな特徴がアーメン・フーガの導入だと思いますが、僕はこの部分「アリ」だなと納得感を感じながら聴き入りました。
でもベネディクトゥスの転調に関する変更部分はちと強引かなあと思います。
しかし、ズュースマイヤー版に親しんでいる方ほど、新鮮な驚きをもってレクイエムをちょっと違った、開いた耳で楽しみなおすことが出来ると思います。おすすめです。

もう一つの大きな演奏会が「新しい歌曲」音楽祭でした。
ヴュルツブルク音大時代からコンビを組んでいた盟友のピアニスト、エステア・クルーガーが主催する音楽祭の2年目。今年は更に規模を大きくして、なんとヴュルツブルクとアウグスブルクの2都市での開催でした。

僕は同世代の音楽家アレクサンダー・ムーノの個展、というこちらのプロジェクトと
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ホロコーストの犠牲となった作曲家ヴィクトル・ウルマンに焦点を当てたこちらのプロジェクトに出演しました。
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いわゆる新しい歌曲を演奏するにつけていつも思うことですが、個人的には「楽しませてくれる」ポテンシャルに関してはこれらの歌曲は時には例えばロマン派の歌曲よりも大きなものがあるのではないかと感じます。
それは作曲技法の選択の幅がはるかに大きいこと、そしてそれによって表現される概念そのものが現代人の我々にとってより身近であり得ることなどを考えると、自然なことなのかもしれません。
今回もこの音楽祭を通じて素晴らしい歌曲に出会うことが出来、幸せでした。

こちらはアウグスブルクでの演奏会場となったロココザールです。

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